2013-02-14

緩和ケア研修

御無沙汰しています、2年目のウラキです。
11月ぶりに鹿屋に帰ってきました。そして、大隅鹿屋は5月ぶりでした…

これまでの研修について報告します。
12月は横浜で精神科研修。1月は緩和ケアを勉強しに、札幌の南青洲病院に行ってきました。
札幌は寒くて、3週間ほど最高気温もプラスにならない氷点下の世界でした。「冬用の靴は持ってますか?」医局秘書さんにまず聞かれ、冬用の靴というものを初めて知りました。大学が島根だったので冬用タイヤというものは知っていましたが、靴もあるのかと驚き。それがないと、一面雪の世界ではツルツルで歩けません…何度も柔道の払い腰張りに地面にたたきつけられました(痛
緩和ケアは、僕が1年目の5月に肺癌の患者さんのお看取りを初めて経験してから、決して多いとは言えないけど患者さんの最期の場面に立ち会い、その対応などが良かったのか毎回悩み、勉強したかった分野でした。

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病棟のやり方にまず驚きました。朝は夜勤の看護師から医者もソーシャルワーカーも入った申し送りから始まります。そして、昼にも気になる患者さんや午前の報告も兼ねてまたみんなでカンファ。夕方にも日勤から夜勤の看護師への引継ぎもみんなで集まってカンファ。とにかくみんなで情報を共有してカンファをします。痛みの評価、麻薬の使い方がこれでいいのか、医者だけじゃなくて、看護師やソーシャルワーカーも含めて相談します。「チーム医療」が行われていて、医者・看護師・ソーシャルワーカーがそれぞれの立場から患者さんにアプローチしていきます。医者がトップダウン式にやるやり方ではなく、患者さんにより近くにいる看護師さんの意見が大きな比重を持っていました。

患者さんのところに行く時には必ず椅子持参。私はあなたの話を聞くために来ました。すぐには帰らないよって安心してもらうんだそうです。
患者さんの人生について話を聞き、亡くなる前に自分の生い立ちについて家族に話しをしたいと決心した方、訪問の患者さんで残す財産について遺言を残す方、短い間でしたがその方の人生を少しずつ知って、近づいていけました。

何かを患者さんや家族に伝えるときに、僕は「できるたけ分かりやすく伝える」を心がけてきました。でも、伝えるときには患者さんがどこまで病状を理解してて、どこまで知りたいのか、その部分が足りなかったとわかりました。

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患者さんや家族と話して伝えるってことは、治療するとか以前のことだけど、曖昧な部分でもあります。その部分を考えることができたのは良かったなと思います。指導医の先生の温かい話し方をお手本に、自分なりの話し方を磨いていきたいと思います。

研修も残り2か月。久しぶりの自分の病院に帰ってきて、少しでもこれまでの研修で得たものを活かせれたらと思います。またご迷惑もかけると思いますが、鹿屋のみなさんよろしくお願いします。

ウラキ

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