御無沙汰しています。
鹿屋の皆さん、お元気ですか?新潟での地域研修を終え、九州宮崎に帰ってきました。
今は、宮崎大学で産婦人科研修をしています、2年次研修医の浦木です。
宮崎のおいしいごはんと運動不足で、まるまると体重ばかり成長して大きくなっています(汗
先週末、有留先生と臼井さんが宮崎まで来てくれ、おいしいご飯を食べながらお話しできました。久しぶりに鹿屋の方に会えてホッとできました。本当にありがとうございました。
先月、勉強会で鹿屋に帰った時に、劉先生に認識してもらえず「相変わらず、浦木は影が薄いなぁ」と言われてしまいました…忘れられないようにアピールも込めて、産婦人科の研修の様子をお知らせします!!
産婦人科は鹿屋でやってなかった分野で、ゼロからの出発でした。今までやってたこととかなり異なるためかなり初めは戸惑いました。
先月8月は産科で、そして9月はNICUで研修中です。
大学での研修で今までと違うのはやっぱカンファ。毎朝1時間くらい徹底的にやります。
妥協せず、一つの薬とってもディスカッション。
学生の時はつらかったけど、文献を徹底的に調べて、みんなで知識を共有したり、方針を共有する姿勢は勉強になります。
産婦人科は、妊娠したらすべて産婦人科に来るわけで、ある病気を持ってて、妊娠したら、それも産婦人科。内科の管理や外科的な知識も大切な科だとわかりました。妊娠により糖尿病になる方もいて、そんな方の血糖コントロールは随時血糖は100以下、食後2時間値は120以下と、内科では考えられないような相当厳しいものがあります。
内科的な管理も、そして帝王切開など外科的な手技もあり産婦人科の面白さを感じています。
そんな反面難しい微妙な問題もあります。22週を超えて産まれると赤ちゃんは人間として認められるけど、それに満たない赤ちゃんは流産となります。22週という大きな壁があるわけです。
22週3日で産まれた赤ちゃんは挿管し、点滴取って全力で治療するけど、21週5日で産まれた赤ちゃんは治療を行いません。たった1日違うだけでこんなにも違いがあるって、納得できないけど、生存率などで線引きをしているのだそうです。
また、先日NHKでやってた出生前診断。エコー技術が発達して、お腹の中にいながら分かってしまいます。先生が言ってた「障害って何を持って障害とするのか。指が6本あったら?21トリソミーだったら?それとも中学生になってキレる子供?線引きがとても難しい分野なんです。」と。
倫理的なことがかなりあって、難しいし考えるととても苦しい。
妊婦さんだけじゃなくて、旦那さんやその両親などへの何回も話を繰り返して結論を出します。何年間も不妊治療をくりかえしてやっと授かった赤ちゃんが、「障害」を持ってたら…
もし自分だったらどうするか。これから考えていきたい問題です。
産科で産まれた赤ちゃんを担当するNICU。
感染や、体重が増えなかったり、心臓の動脈管が閉じず心不全になってしまったり。
たった1000gにも満たない赤ちゃんに毎日いろんなことが起きています。
そんな中で、中学生からずっとなりたかった小児科医への夢を改めて実感しています。
この保育器に入ってる赤ちゃんが、まずは自力で母乳を飲めるようになって、ハイハイして、独り立ちして、保育園に入って…その子供たちの成長を一緒に見守りたいなと思います。
宮崎での研修もあと二週間。本当に早いなぁ。
宮崎でもお世話になってる「マックスバリュー」さん。
鹿屋でも、そして新潟でもお世話になりました。疲れた時は半額の惣菜を買って…いつも側にいてくれる大切な存在です(笑
来月は鹿屋に帰って医療センターでの研修。
鹿屋の皆さん、病院にもちょくちょくお邪魔させてもらうのでよろしくお願いしますね。
では、また!
ウラキ
浦木先生お疲れ様でした。
返信削除元気に頑張っているようで何よりでした。メタボにならないように自分の体調管理もしっかりしてくださいね。
外病院でいろんなことを吸収して、帰ってきたらまたみんなに還元してください。