2011-04-30

札幌南青洲会病院での研修を振り返って


2年次研修医 小川 絵奈

お久しぶりです。
4月は緩和ケア研修で札幌南青洲会病院でお世話になりました。
1年次の時、痛みを訴える患者さんの鎮痛に苦労することが多かった私にとって、札幌南青洲病院での研修は本当に楽しみなものでありました。
研修が始まって、「鎮痛にこんな方法があるの!?こういう症状ってこんな薬が効くんだ!!」というような驚きがたくさんありました。ぜひ鹿屋に帰ったらこの経験を患者さんのために活かしていこうと思います。

患者さんの生き方、死とはどうあるべきかということについても考えることができました。
在宅ホスピスをされているDrから「死を贈り物とする」という言葉を頂きました。旅立たれる方が多くの人にプレゼントすることができる最後の場であると。

その話を聞いたとき私の中の死に対する考えは大きく変わりました。
研修を始めてから私にとって担当の患者さんの死は本当に悲しくて悔しいものでした。

まだ一緒に過ごしたかったという思いが私をそう感じさせていたのだと思います。
ホスピス病棟で亡くなられる患者さんを何人も経験しましたが、ご家族は悲しみの中にも笑顔や充足感も感じておられるような方も多々見受けられました。私にとって本当に衝撃的なことでした。
この1ヶ月間の経験を通して、死とは決して悲しいだけのことではない、温かいものも含まれ得ることであること、旅立たれることは患者さんとその患者さんを愛する方々にとって最後の大事な大事なイベントであることを学びました。
その場面をお手伝いするためにとても重要な役割を担っているのがすべての医療スタッフです。そのためには医師や看護師だけでなく、医療ソーシャルワーカーなどその他多くのスタッフの力が必要となります。
患者さんは十人十色の生活、社会背景があるわけですから、チーム医療を行わないと患者さんの満足のいく医療は行えないこともわかりました。

10月にはまた鹿屋での研修を再開します。私が学んだことを上手く大隅鹿屋病院の患者さんに合う形で活かしながら、研修スタートできたらと思います。
次は横浜の日野病院、行ってきます(`^´)>!!

2011-04-28

地域医療研修~報告!


2年次研修医 山本尭

こんにちは!
研修医2年目になった山本です。
今は北海道(!)函館の共愛会病院の内科で研修中です。

大隅鹿屋病院の2年目研修医は今年から2ヶ月間はこちらにお世話になることになって、僕が初の大隅鹿屋から共愛会に来た研修医です。
ということで先日、田村先生がこちらに様子を見にいらっしゃいました。
元気にやっているのか、どんな環境でどんな研修をしているのか、ということを確認にいらしたようです。
到着された夜には一緒に美味しい料理を食べ、翌日は朝から内科の回診に同行して頂きましたが、特に問題も無かったようで早々に帰られました。
僕が感じる研修の印象としては、大隅鹿屋の方がやることに対して細かくチェックして下さっていた気はしますが、それは1年目と2年目の違いでしょうか?
他には地域の2次救急輪番の日にはやたら救急車が来て忙しいとか、胃カメラを勉強できるとか、細かいシステムが微妙に違って戸惑うことがある、といったところがあります。
病院の規模や患者さんにあまり違いは無いように思いますが、消化器系の患者さんも内科でたくさん見ている点が違いでしょうか。

あとは、 寒 い ですね。まだダウンジャケットを着る毎日です。
まぁ色々と忙しい日もありますが体調も壊さず概ね順調に研修しています。

それではまた~v(^^)v

2011-04-24

鹿屋航空基地資料館

こんにちは、久しぶりの投稿です。
今日は日曜日ということで、病院に来る前に観光してきました。
鹿屋と言えば、鹿屋体育大学、鹿屋航空基地、大隅鹿屋病院?が全国的に有名ですが、今日は鹿屋航空基地の資料館を見学してきました。

 

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まず空基地の中に自家用車で入っていきます。警備の自衛官もいて緊張します。展示場の外には戦時中の飛行機から、自衛隊の飛行機までたくさん飾ってあります。IMG_0771IMG_0770

資料館の中に入りますと、撮影はできませんでしたが2階と1階に分かれています。2階には戦時中の鹿児島を中心とした歴史や、特攻隊で亡くなっていった方々の遺影や遺書が飾られていて、実際に読むことができます。また中には、当時の海軍学校の入試問題も置かれていました。参考書も少ない中、難問が多く、また敵国の言語である英語があったのが印象的でした。1階は戦後の自衛隊の歩みが中心に飾られていました。

広島の原爆資料館や、ベトナムのホーチミンの戦争博物館などと同様に、歴史に興味なくても1度は見学してほしいと思いました。私は鹿屋に来て初めて涙を流しましたが、平和あることの尊さを改めて実感させられました。医学生の諸君も病院見学のついででもいいので、是非見学してほしい。

2011-04-21

病院見学実習23


研修事務担当

4月18日~20日まで、病院見学実習生が来てくれました。
今回来てくれた学生さんも、大変遠いところから来てくれました。
本当に嬉しいです!

1日目は、内科病棟見学へ。
1年次の浦木先生と一緒に、病棟を回診したりしました。


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グラム染色をしたりとか・・・・
色々と経験をしていたようです。
お昼からは、外科の手術が午前中から行っていたので途中から参加。


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夕方は、整形外科の手術見学へ。
その後は、内科の病棟カンファレンスに参加しました。

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翌日2日目は、看護師さんと採血、ルートキープなどを経験。 

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その後は、外科病棟見学へ1年次の藤原先生と一緒に行きました。
お昼からは、内科の研修中の先生と内科病棟。

1年次の髙橋先生が、対応してくれました。  

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最終日は、外科の手術見学。
あちこちと色々見れたでしょうか?
夏にもう一度、来てくださいね。
スタッフ皆でお待ちしています!

2011-04-19

楽をして手を抜け!!のススメ

 

初期研修医B


初の当直業務はなかなか大変で、寝れたのは2時間程度でした。
寝れただけでも幸せかな。
オーダーの出し方や患者への対応など大学では習わなかったことばかりで
てんてこ舞いです。この人は入院しないで帰宅させても良いのか、
それとも入院させた方が良いのか、観察室で経過を見た方が良いのかなど様々で、
生半可な知識じゃ全く通用しないことを痛感させられました。
上の先生方がいてくださって、どれだけ心強いことか。
上の先生方の凄さを再認識しました。
まずは低血糖の否定から~口癖になるよう頑張ります。

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病棟業務は当直とは違った意味で難しく、こちらもてんてこ舞いです。
そんなこんなで業務に追われて帰りが毎晩遅くなってしまうのですが
そんな自分を見て、先輩医師のスーパードクター有馬大先生から
有難いお言葉を頂きました。


「早く、楽することを覚えろ。手を抜けるようにならなきゃいかん!」とのこと。
人類は楽をしようとして、ここまで発展してきました。電化製品も携帯電話も
医療も同じです。ですが、楽をする、手を抜くというのは、新人にはなかなか難しいです。
有馬先生が手を抜けるのは、何が大事で何が大事ではないかを理解しているからです。
私たち新人は、どこで手を抜いて良いのか分からないため、
全部のことに全力投球です。そのため、手を抜けず楽をできずに
仕事がどんどん溜まって帰りが遅くなってしまいます。

 

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「ズルして手を抜いたり、楽をするのはダメだが、楽をするポイントをわかって
そして手を抜く。力を入れるときは入れる。On -Offの使い分けが大事」とのことです。
早く仕事を終えてさっさと帰る。そして遊びに行く。
そういえば有馬大先生が夜遅くまで残っているのを見たことがありません。
それは仕事が早いからだったんですね、有馬先生。尊敬します。
有馬先生を見習って早く帰れるように頑張ります。


初めて見学に来て有馬先生のパワーや知識に圧倒されたのを今でも覚えています。
今日の患者さんも「有馬先生って良い先生がいるから、この病院しか来ないのよね」
と言っていました。医師だけでなく、患者さんにも愛されるお医者さん。
有馬先生、かっこいいです!!  今度、ご飯連れてってください。

2011-04-17

初当直に挑む!!

 

初期研修医 B

 

病棟業務が始まって1週間。
疲れもピークに達している今日この頃です。
それでも夢にまで見た医者としての仕事に誇りを持ち
毎日毎日を必死に頑張って乗り切っています!


 

今日は初当直です。
もちろん経験豊富な上の先生たちと一緒ですが
どんな患者さんが来るのか怖くてたまりません。
でも逃げるわけにはいきません。
少しでも患者さんの助けになれるよう頑張ります!


気合を入れるために大好きなカップラーメンを
夜ご飯で食べることにしました!!

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本当は毎日食べたいくらいなんですが周りはお医者さんばっかりなので
食べてると「動脈硬化になるよ!」や「医者としてけしからん」と
言われてしまうので普段はセーブしてます。

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私のカップラーメンコレクションです!


 

でも当直の日くらいは好きなもの食べて元気をつけようと思いました。
よし!頑張るぞ!!

2011-04-15

研修医勉強会

研修事務担当

4月12日(火)に、早速、循環器内科の有馬先生が1年次研修医にミニレクチャーをしてくれました。
本当は、新しく勉強会をしようと計画をしていたのですが・・・・
まだ始まったばかりだからという事で、基本的な救急についての勉強会を行いました。 

1年次5名の先生と、2年次1名の先生は一生懸命にレクチャーを聞き質問も沢山出ていました。
一生懸命に聞いている姿は、印象的で目の輝きもキラキラとしているようでした。

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まだまだ始まったばかりですが、各科に行き色々な経験をしているようです。
まだ正式には決定していませんが、毎週水曜は勉強会を行おうかと考えています。
研修医の先生方に、負担にならないように計画を立てて行きたいと思います。

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またご紹介したいと思います。

2011-04-14

チーフレジデント!!

内科チーフレジデント
吉田 大輔

今年度も始まってもう2週間が経過しました。
当院での後期研修医として3年目、医師としては5年目の春です。
だいぶ余裕も出てきて、先々週には串良平和公園へ花見へ行きましたが、
まだ全然桜は咲いていなくて、でも気持ちはフレッシュになりました。
本当に真っ新な1年生には負けてしまうと思いますが、
今年度も新たな気持ちで頑張ろうと思っている所です。

さて、後期研修医3年目として、内科チーフレジデントを任命されました。
レジデントの長として、レジデントをまとめていく(それなりに)重要な仕事で、
自分に務まるのかどうかは不安ですが、
任命されたことに対しては非常に光栄に思いますし、
この1年で自分がどれくらい成長できるのか楽しみでいっぱいです。

今まではチーフレジデントがいなかったため、どのように動くべきかは手探りです。
ただ、他の徳洲会病院のチーフレジデントと同じことをする必要はないと思っているので、
大隅鹿屋病院のチーフレジデントがどのような仕事を求められているのかを感じ、
その中で自分の役割を見つけ、今後の若い先生に繋げていくことが、僕の役割だと思っています。
特に徳洲会の伝統である屋根瓦式の教育を充実させるために、
レジデントと上級医の間でうまくコミュニケーションがとっていければと思います。

手始めの仕事として、内科の時間厳守対策を行いました。
やはり医師である前に社会人。遅刻は厳禁です。
効果の程はそこそこで、遅刻常連だった先生も流石に気を遣って下さっているようです。

さらに入院患者さんのコンサルトを一括して自分が引き受けることになりました。
今まで上級医が診ていた難しい症例を診る機会が増えれば、
実力アップにもつながりますし、対応如何によって自分の評価につながりますので、
気合をいれて頑張らなければと思っています。

と、やる気のある4月なのでした。

2011-04-13

病院見学実習生22

研修事務担当


4月8日、病院見学実習生が来てくれました。
遠いところから、来てくれました。
移動だけでも大変だったのではないでしょうか?

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病院へ到着されてすぐに、1年次の研修医の先生と話す時間がありました。
そこで、色々な質疑応答がされ盛り上がっていました。
学生さんは、とても緊張していたようですが(笑)
見学内容は、整形外科外来の見学を最初にしました。
次は、外科病棟見学。
当院の外科について、先生からお話を聞いていたようです。
途中に、ルートキープを師長さんから、教わり・・・・
急いで、内科病棟見学。
内科の有留先生が、画像を見せながらレクチャーしてくれたようです。

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学生さんの感想は、
希望していた研修医の先生と質疑応答が出来ました。
症例数と売りにするのではなく、ある程度の症例で判断力を身につけるような研修となっていると感じました。
などと、色々と感想を頂きました。
また改善出来る事を考えながら、実習が満足出来るように努力していきたいと思います。

是非、1年次の先生方の成長を見に来てくださいね!

2011-04-12

学生見学実習21

研修事務担当

少し遅くなりましたが、4月4日病院見学実習に来てくれました。
この春、初めての女性の学生実習生さんでした。
研修医の部屋が、パッと明るくなりました。

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まずは、内科病棟の見学。
まだ各科に1年次の先生が配属前でしたので、後期研修医の先生と一緒に病棟へ。
次は、感染委員の看護師さんとルートキープ!
緊張したかもしれませんね。
お昼からは、整形外科の見学。
次は、循環器内科の見学。
そして最後に、内科のカンファレンスと回診に同行して終了。

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駆け足での1日となってしまいました。
しっかりと見れなかったかもしれませんね。
また夏休みにゆっくりと病院へお越し下さいね。
お待ちしています! 

2011-04-11

裏ワザを学べ

 

初期研修医B

いよいよ今日から本格的に研修スタートです!!
(本当は土曜日からだったのですが午前中のみの研修だったので)

2か月前は国家試験にヒィヒィ言っていて
1か月前は合格にウィウィ言っていた私ですが
今日から本格的にお医者さんデビューです!

と言っても、右も左も分からないので指導医や看護師さんに
迷惑かけまくりです。学生のときはボーッと見ていた手技の
一つ一つも今度は私たちがやらなければならないと思うと
一瞬たりとも気が抜けません。

これは学生時に湘南鎌倉総合病院を見学した際に言われた言葉ですが
「次は自分がやるんだ!という思いで先輩が行う一つ一つを
ガン見(物凄く凝視)しろ!教えられるのを待ってたら
いつまで経っても先輩を抜けないぞ!」とのことでした。
採血からルートキープ、診察からオーダーの仕方まで先輩たちは
「隠れた技」を持っています。「コツ」と言っても良いかもしれません。
これを見逃すな!ということです。これを覚えろ!ということです。
今日もいろんな技を教えてもらいました。

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そういえば国家試験でもいろんな裏ワザがありましたね。
「ゴロ」も一つのワザかもしれません。
鎌倉幕府が1192年っていうのは誰もが覚えてますけど
(実際には1192年じゃないみたいですけど)
鉄砲伝来は?西南戦争は?日英同盟は?などを覚えてないのは
良いゴロがなかったからかもしれません。


私もゴロは邪道なもので病態生理で覚えてやる!と思ってましたけど
国家試験のときはゴロの有難みを感じました。国家試験は範囲が膨大ですので
そのとき覚えたことも半年後、あるいは1年後、さらに医師になってからも
何十年と覚えていなければならない知識があります
ゴロがあれば一瞬で覚えられることもあるので記憶が苦手な人はお試しください。
ゴロは何年経っても覚えていられるのが大きなメリットだと思います。
ちなみに先週のオリエンテーション期間の休み時間にゴロ本を読んでいたら
「本当にその本使えねーなぁ。臨床に入ったらゴロが通用しないことを教えてやる!」
と指導医に言われました。逆にゴロの凄さを見せつけてきます!
学生さんで他にも国家試験のワザなど聞きたいことがありましたらお尋ねください。

2011-04-10

いよいよスタート!!

一年目研修医の浦木です。

昨日の土曜日から、ついに内科・外科配属が始まりました。
4月1日から始まったオリエンテーションもついに終わり、いよいよ現場に出ました。

とは言っても、右も左もわからないことだらけ。
早く終われと思っていたオリエンテーションも、もっとあればいいかなと思ったり・・・

僕は内科からスタートしました。
内科は7:30からの病棟での朝カンファから。新しく入った患者さんについて内科のスタッフ同志でプレゼン。その後、全体の医局カンファと続きます。土曜日は、ERカンファがあり、2年目の研修医の先生が外傷についてレクチャーがありました。

その後、指導医の先生にカルテの使い方、検査の出し方・見方などを教えてもらいました。
学生の時に何気なく見てた薬も、自分が実際に処方するとなると回数・量・点滴なら速度…??
上の先生に聞かれ、うぅ…となりました。

学生の時何してたんだろうと、焦る内科初日。

その後は、急性心筋梗塞の患者さんが運ばれてきたので、心カテに入りました。
大きな血栓が冠動脈から吸引され、ステントで開通するとすぐに少し楽になったと患者さん。

分単位で劇的に変わる現場に立ち会え、感動した内科初日。


そんなこんなで、内科初日が終了しました。

病棟に行くと出会う患者さんや、家族。そこに行かないとわからないこと、感じれないことがあって、今日は改めて気を奮い立たせることができました。

夜は、第一回同期会。一週間以上同じオリエンテーションを受けてた同期入職したいろいろな職種みんなでの飲み会がありました。今はそれぞれの配属先で、なかなか仕事中会わないけど、何かあった時に頼れる強い味方がたくさんいて安心です。


さて明日からも、本格的に研修が始まります。頑張っていこうね。

2011-04-09

グラム染色とギプス固定

 

初期研修医C

こんにちは。
今日はオリエンテーションの一環として、グラム染色と、整形外科のギプス固定がありました。
グラム染色の判定は今まで思っていたよりとても難しかったです。国家試験の問題のような綺麗な画像ばかり見ていたので、実際に染色を行うと、陽性球菌と陰性球菌が同時に存在しているように見えましたが、陰性球菌は実際には顆粒でした。好中球の核の染まり具合から、良い標本かどうか判断することから始まるそうです。

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ギプス固定は、実際に被験者を決めて固定を行い、カットする処置を行いました。ギプスカッターの迫力に全員圧倒されました。また松葉杖の使い方では、みんな当たり前のように街中でも見ている道具ですが、実際に使うととても歩行が難しいことがわかりました。特に片方の上肢と対側の下肢を同時に骨折した時のリハビリはとても難しいことを学びました。

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土曜日からいよいよ病棟配置で、全員期待に胸ふくらましていますが、朝が内科、外科で時間は違いますが、集合時間が早いので全員遅刻だけはしないように気合を入れている所です。

ルートキープ

 

研修医1年目の今井です。

今日は看護師さんの指導の下、研修医がお互いにルートキープを体験しました。
私にとっては初めてで、難しかったです。しかし、分からない点は看護師さんが
教えてくれたので、安心感がありました。

ルートキープの場所は、前腕の中央部あたりです。肘や手首などの関節部は場所として適しません。また、腕は利き腕の逆がのぞましいです。利き腕にルートが留置されると、患者さんが不便だからです。
患者さんと術者の位置関係は成功を左右するカギとなります。患者さんの腕の長軸が術者に向かうようにします。
針を刺入する場所を決めたら、その部分をアルコール綿で消毒し、ゴムバンドで上腕の肘関節の少し上を縛ります。術者が右利きで、患者さんの左腕をルートキープする場合は、ゴムバンドの金具が内側に来るようにします。(右腕ならば金具が外側に来るようにします。)こうすることによって、余ったゴムバンドが処置の邪魔にならなくなります。さらに、患者さんにこぶしを握ってもらいます。こうすると、血管が見やすくなります。

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刺入角度は15~20度です。テーブルに置いてある針を第1、3指で上からつまむようにして持ち、第4、5指は手がブレないように安定した場所に置きます。
針を持つ手とは逆の手の親指で刺入部位より末梢の皮膚を引っ張るように押さえます。針を刺入し血液の逆流を確認できたら、さらに少しだけ針を進め、そこから内筒を固定したままで外筒だけを完全に挿入します。そして、点滴ラインに接続します。
次にクレンメ(*)を開けて点滴が滴下することを確認します。
最後に点滴ラインをテープで固定します。
その他に、患者さんへの声掛けも大切です。処置の前に説明したり、針を刺す前に「痛いですよ」と声を掛けたり、ルートが入った後に「手がしびれませんか」と質問します。
(*)クレンメ:点滴の滴下速度を調整する部分。

今回、私は針の刺入までは上手くいったのですが、そこで安心してしまったために、点滴ラインとの接続が甘くなってしまい、そこから漏れてしまいました。針の刺入も難しかったですが、その後の作業も簡単ではなく、気を抜けない感じでした。

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分かりづらい説明ですが、医学生の皆さんの参考になれば幸いです。

2011-04-07

病院見学実習生20

研修事務担当

4月1日~2日に病院見学に学生さんが来てくれました!
とても遠いところから来ていただきました。
研修説明会で田村先生とお話をされ、ホームページを見ていただき。。。来てくれました。

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2年次の研修医がほとんど外病院での研修という事もあり、指導医の先生方についての実習となりました。
まずは内科病棟を、内科チーフレジデントの吉田先生が案内してくれました。
午後からは、外科の手術に入りそのまま内科カンファレンスへ!

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土曜日は、ルートキープ実習に手術など盛りだくさんでした。
駆け足での実習となってしまいましたが・・・・
実習後の感想としては、
初めての外病院での実習でした。
大学とは違う雰囲気でスタッフの皆さんが温かく接してくださったのが印象的でした。
と感想を貰いました。

また、是非、来てくださいね!

2011-04-06

オリエンテーション3 BLS

 

4月6日
初期研修医B


今日は新入職オリエンテーションの最終日です。
たったの4日間ですが、同期になる研修医はもちろんのこと、
看護師さん、技師さん、栄養士さんなど様々な職種の方とお話しして
仲良くなることが出来ました。今後は同期会などの予定もあり楽しみです。
これからも大隅鹿屋病院の同じ職員としてよろしくお願いします。


さて、今日の午後はBLS(Basic Life Support)の講習がありました。
今日習ったことのご紹介。

医師や看護師だけでなく、患者さんと接する病院職の方々は
必ず知っていなければなりません。
患者さんが病院玄関で急変するかもしれない…
患者さんが病院受付で急変するかもしれない…
そのようなことが起こった場合は事務職であれ何であれ対応できなければなりません。
それが病院に勤めるものに求められていることかもしれません。
とのことでした。

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このような緊急事態に一番大事なことは、まず人を呼ぶことです!
心肺蘇生法の手順を忘れてしまっても、とりあえず叫んで人を呼べば何とかなります。
病院には看護師さんやお医者さんがたくさんいますので、迷ったら人を呼びましょう。

一番陥りやすいのがパニックになることです。
パニックになり患者さんを置き去りにしたり、
変な行動を取ってしまったり、周りを怒鳴りつけたりは禁物です。

 

これは先輩医師のお言葉ですが、「緊急事態にどれだけ周りを落ち着かせて
患者さんのために行動できるかで医師としての度量、人間としての度量がわかる」
と言われました。

よく外科医の先生の中で、手術がうまくいかないときに周りのスタッフを
怒鳴り散らす人がいますが、これは全く患者さんのためになっていません。
血管を傷つけて血が噴き出ているときでも、パニックに陥らないことです。
周りもパニックになっている中で、怒鳴りつければ更なるパニックを生み出します。
そこで如何に患者さんのことを考え、ここでどうすれば最も良い結果を生み出せるかを考え
行動に移せるか…。医師として大事な要素です。

盛り上がっているグループもあればすごく静かにやっているグループもある。
「お疲れ様」というグループもあれば無言のままやっているグループもある。
スタッフワークを上手く行うのもチームリーダーの医師の役割の一つと感じました。
学ぶことがたくさんあるなと実感した瞬間でした。
明日からも頑張ろう。

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病院見学実習生⑮~⑲


2011年4月6日
研修事務担当

続けて病院見学実習生のご紹介です。DSC02708
3月30日から2日間、病院見学実習生さんが5名来てくれました。
沢山の学生さんが来て、医局の雰囲気がとても明るくなりました!!
教育管理部も大賑わいでした(笑)
5名一緒に見学は難しかったので、2つに分かれて見学を開始しました。

手術見学、訪問診療見学、病棟見学などなど盛りだくさん!!
1年次の先生方が、外病院へ移動の日でしたので指導医の先生方がとても頑張って下さいました。DSCN0355
擬似研修体験が出来たのではないでしょうか?
学生さんからは、
・手技など見られてよかった
・座学では学べないものが学べた
など、感想を頂いています。
次回は、是非、1年次の先生について研修医の研修ぶりを見学しに来てください。

病院見学実習生⑫⑬⑭

2011年4月6日
研修事務担当 DSCN0297

少し、遅くなりましたが3月29日に3名の学生さんが来てくれました。
3名でしたので、手術見学に一人と病棟・ルートキープに二人、分かれました。

余り時間が無く、しっかりとレクチャーを受けたり病棟訪問が出来ませんでした。
指導医の先生方も、研修医の先生方も学生さんに色々と教えたかったようでした。

また、時間があるときに病院見学実習に来て下さいね。 

2011-04-05

情報伝達は正確に!

 

2011年4月5日
1年次研修医 村場祐司

研修医1年目の村場です。

入職してから3日が過ぎました。DSC02795
まだまだ社会人としての生活にはなれませんが、
同期の仲間とは少しずつ打ち解けてきた気がします。

今日も引き続いてオリエンテーションが行われました。
午前中は医療安全管理対策についての講義がありました。
少しだけ内容をご紹介したいと思います。

これは、日常的に起こりうることだと思いますが、DSC02796
(白い紙に)「いぬをかいてください」
といわれたら、皆さんならどうしますか?

新入職員は全員、『指示どおり』、犬の絵を描きました。
しかし、よく指示をみると、「いぬの『絵』をかいてください」ではありません。
「いぬをかいてください」とは言っても、「犬」と漢字で書く人もいれば、「dog」と英語で書く人もいていいはずです。
つまり、指示を出した側と指示を受けた側では捉え方が異なる場合があるということです。これは、チーDSC02798ム医療において安全な医療を提供するにあたって非常に大切なことだと思います。安全な医療のためには、正確な情報伝達が必要であるということを、この講義で学びました。
人は必ずエラーする!口で言うのは簡単ですが、実行するには相当な訓練が必要です。 

オリエンテーションも本日でおよそ半分が終わり、本格的な研修スタートまであと少し!!
大きな期待と、小さな?不安を胸に!!頑張ります!!

2011-04-04

佐多岬へGO!!

2011年4月3日
1年次研修医 浦木諒

研修医一年目の浦木です。IMG_2443

 
2日続いたオリエンテーションも今日は、お休み。そこで、一年目の研修医男5人で本土最南端の佐多岬に観光してきました!
鹿屋からは車で一時間弱、道路脇には南国のヤシの木?が茂り、鹿児島に来たんだなと実感…
途中寄った、道の駅で一枚パチリ。ジャンプのタイミングは、今一つで、そろってないですね…
研修はまだ始まったばかり。これから息を合わせて、力を合わせていきます。今後また、5人のIMG_2419息の合ったジャンプ写真をお楽しみに。

 

佐多岬に到着!
今日はあいにくの天気で、屋久島などを見ることはできませんでしたが、スーパーで買った弁当を食べながら、これからの研修について話したり、みんなで相談したり…
いろいろ話せて、楽しかったです!! IMG_2455

 

明日から、またオリエンテーションが始まります。
少しずつ、同期5人で仲良くなりながら、これから始まる研修も乗り越えていきたいです。
これからもよろしくお願いします。

2011-04-02

オリエンテーション1 接遇研修

2011年4月2日
初期研修医B

昨日、入職式があってから、早速オリエンテーションが始まっています。 P1000419
医師だけでなく、看護師、検査技師、栄養士さんなど
様々な職種の新人職員さんと共同で行っています。
院長先生や看護部長さんなどのお話がいっぱいあり、
久々の講義でおなか一杯です。

今日の午前中は9時から13時まで接遇研修が行われました。
講師はMission Willの田中恵子先生です。

医師としてはもちろん、社会人として恥ずかしくない対応の仕方や
挨拶、立ち方、お辞儀の仕方など様々なことを習いました。 P1000420

少しだけ内容をご紹介します。
人と人との関わり合いで最も大切なのが第一印象です。
第一印象の構成は
・視覚情報(visual) 視線、表情、態度、姿勢、身だしなみなど:55%
・聴覚情報(vocal) 声そのもの(大小)、間:38%
・言語情報(Verval) 内容、言葉づかい:7%
ということでした。

私たちは医師として、不安でいっぱいの患者さんやご家族にも
初対面で安心感や信頼感を与えられるように努めなければなりません。P1000404
来週一週間はオリエンテーションですが、医師としての第一歩を
踏み出した私らに「妥協」の言葉はありません。
知識でも技術でも未熟な私たちですが、今のフレッシュな気持ちを忘れず
立派な医師になれるよう生涯勉強し続けます。走り続けます。

九州のはしっこですが、日本一の研修医目指して頑張ります!!

はじめまして!

2011年4月2日

はじめまして。IMG_2220
平成23年度、初期研修医一同です。
今回、出身地も出身大学もバラバラですが、
男5人、元気いっぱいです!!!! 

現在、日本は大変苦しい状況ですが、医師としてはもちろん、
一人の日本人として精一杯頑張っていきますので
どうぞ、よろしくお願いします。

これからも、ブログをはじめ、ホームページなど
随時更新していきたいと考えていますので
お楽しみに。

入職式

2011年4月1日DSC02703
研修事務担当

4月1日は、待ちに待った入職式が行われました。
新しい研修医5名と、後期研修医3名が入職してきました!!
2年次研修医が3名、外病院へ研修に行ったので寂しかったですが、一気に明るい雰囲気になりました。

オリエンテーションの休み時間には、研修医室へ戻ってきて新しい仲間と一緒に仲良く話をしていました。
とても微笑ましく明るい空気が流れていました。
4月8日までは、オリエンテーションが組まれています。
早く、臨床の現場に出たいと思うでしょうが今はオリエンテーションを頑張って下さい!

一緒に頑張りましょうね。

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