2008年5月8日
電気メス
1年次研修医 江口徹郎
今日は、手術で初めて電気メスを使わせてもらいました。
青いボタンと黄色いボタンの説明を受けました。
何となく某戦国魔神の主題歌を思い出しました。
ちゃんと意識しないと、斜めに持ってしまうので、焼いてはいけない皮膚を焼いてしまいそうになります。
そして、強く押し付けると焼き切れた時更に奥の組織を焼いてしまう危険性があるので、撫でるように焼き切ります。
木村先生は上手なので、必要最低限の局所麻酔しか使いません。
患者が痛くないよう周囲の組織を焦さないよう慎重に行います。
病変部を直接切らず、皮膚を焼かず、病変部位周囲の組織を少しずつ切り分けていきました。
こうして、木村先生の指揮の下、今日のミッションはクリアされたのでした。
お疲れ様でした。電気メスの凝固と切開はどう違うのか一度調べてみて下さい。
返信削除電気メスの欠点は、余計な所を焼いてしまう危険がある所です。特に皮膚を焼かないように注意しましょう!
かつて局所麻酔をする際に、患者さんに「痛い!」と言われてもいいのは最初に針を刺す瞬間だけのつもりで麻酔をしてください、と木村先生に言われました。
返信削除江口先生も当直の時、縫合する機会があれば心掛けて下さい。
凝固(青)は、高周波電流を断続的に発生させ、組織内水分子を熱して、その熱(低温)でタンパク質を凝固させることにより凝固・変性作用を有する。
返信削除切開(黄)は、高周波電流を連続的に発生させ、組織内水分子を熱して、その熱(高温)で細胞を瞬間的に爆発・蒸発させることにより切開作用を有する。
今回「焼き切る」と表現しましたが、実際には薄い組織を少しずつ凝固(青)で変性させて分断しています。
eguchiさん、良く調べましたね。
返信削除勉強になりました。周波数変調と振幅変調で切開と凝固を変えていると聞いていましたが、ちょっと違っているようですね。